放課後に部室の天文台の床で眠る中見丸太(なかみ がんた)の背に寄り添って安らぐ曲伊咲(まがり いさき)をモチーフにした3Dのぞみ札です。
『君は放課後インソムニア』は、埼玉県出身の女性漫画家のオジロマコトさんが描く、眠れない青春ストーリーの漫画作品です。
主人公の高校1年生の彼(中見丸太/ナカミ ガンタ)と彼女(曲伊咲/マガリ イサキ)は共に睡眠不足で悩み、彼女は不眠の悩みを近しい友人達に相談せずに、彼は不眠に因る苛つきと不機嫌を公言せずに、その理由を二人は秘密にしています。
(中見は、中学からの親友のみに自分の不眠状態を伝えています)
彼が不眠に至るのは、彼の神経質さと現在と将来の漠然とした不安から。
彼女は胸に残る大きな傷跡からの目覚めない朝への不安から。
インソムニア(Insomnia)とは英語で不眠症の事です。
因みに真逆の突然の強い眠気で眠り込んだり、眠り続けたりする睡眠病は、ナルコレプシー (Narcolepsy) と英語表記されます。
眠れない青春ストーリーの舞台となる場所は、石川県能登半島の中核都市の七尾市。
主人公達が通う九曜高校のモデルになったのは進学校の県立七尾高校。
(石川県の進学高校は、泉丘高校、小松高校、桜丘高校、二水高校、錦丘高校、七尾高校、星稜高校など)
不眠で悩む二人が安らいで眠れる秘密の場所は、廃部になって使われていない学校の屋上に在る天文台の中。
(モデルになった七尾高校にも天文台が有り、廃部になっていない天文部は確実に観測実績を積んでいます)
天文台の床に眠る彼の背に顔を寄せ、聞こえて来る彼の鼓動に安らいで、眠りに誘われる彼女の姿のカットを浮彫ののぞみ札にしました。
彼女の服は、作中の九曜高校の夏服のブラウスではなく、モデルになった七尾高校の夏季セーラー服に変更しました。
主人公達が放課後や休日や深夜に集うのは、御祓川(ミソギガワ)が七尾高校脇から分流した七つ以上の橋が掛かる御祓運河の両岸の界隈。
七尾高校前を流れる御祓川の本流は御祓地区北西側のつつじ浜から七尾湾へ注ぎ、分流の御祓運河はクネクネと曲がりながら能登食彩市場近くから七尾湾へと至っています。
作中や地図上の表記では、御祓運河は本流と同じく御祓川となっていますが、地元でも分流も御祓川と呼ばれているのでしょうか?
再び能登食彩市場へ行く機会が有れば、訊いてみたいですね。
ヒロインを含む女子達が泳ぎに行く対岸の能登島のビーチは、ママチャリで御祓地区から和倉の能登島大橋を渡って1時間半ほどの距離ですが、七尾-和倉側は平坦な道で楽にペダルを漕げるのに対して、大橋からビーチに至るまでの能登島の道はアップダウン続きで、全力で進まねばならないシンドさです。
2019年12月12日(木)~2019年12月18日(水)に能登食祭市場のモントレー広場で、複製原画展が開催されて見に行ったのですが、曜日を間違えて前日の準備風景を見学してしまいました。
どうか、二人がハッピーエンドになるラブストーリーでありますように。