遥乃陽 blog

創作と改造のプライベートな趣味の世界 『遥乃陽 blog』の他に『遥乃陽 diary 』と『遥乃陽 novels 』も有ります

遣りたい事がたくさん! いつもバイオリズムとモチベーション次第。

のぞみ札『か・け・お・ち、してくれる?』(ナズナ/打ち上げ花火)の御試し製作

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アニメ『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』の紹介画を僅かにアレンジして、テスト製作しました。

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絵は水面に写る倒影で、背景は昼間の青空から大輪の花火が咲く夜空、ファッションは学校の夏季制服から青紫地に紫陽花柄の浴衣、表情は憂い顔から安らいだ寝顔、其の色変化と奥行きと緻密さを浮き彫りで表現するのに試行錯誤しての御試し製作です。

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試行錯誤の御試し製作ですから、奉納は行いません。
奉納の『か・け・お・ち、してくれる?』は、更なる表現アップで製作する予定です。

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『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』は、テレビドラマ/1993年(if もしも企画の一遍)、ドラマ版小説『打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?/大根仁』、劇場版アニメ『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか/2017年』、アニメ版小説『少年たちは花火を横から見たかった/岩井俊二』と、ドラマとアニメが有りますが、ドラマの主人公達は小学生高学年、アニメでの設定は中学1年生と、年齢は違っています。

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主人公達の年齢は、ドラマでは、それなりに納得できましたが、アニメでは、3度目の再婚をする母親の母子家庭と女子の早熟さから、ナズナの大人びた精神年齢は有りでしょうが、地方の港町の中学1年生男子の典道は、厨二病にも至らない思春期の入り口で、遊び呆けるだろう夏休みの短期間で成長するとは考え難いです。

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でも、中学2年生(13~14歳)の設定なら、典道の厨二病的な妄想と行動、ナズナの小悪魔的な扇情と振舞いは理解できます。
それとも、『秒速5センチメートル』の都会的な中学1年生の想いを重ねているのでしょうか?

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ゆったりした膝上丈のスカート姿のサンダルのバタバタが、巻き付く浴衣の裾が翻る草履のパタパタに、見る見る近付いて行き、パタパタに追い付いたバタバタはテンポを不規則に緩めて、あっさりと、草履はサンダルに捕まえられてしまう。

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ストレッチと泳ぎが得意な中学生女子が、浴衣を肌蹴させたり、裾を捲り上げたりして、全力で駆けても、草履履きでは、明らかに力強く綺麗なフォームのスポーツ経験豊かなサンダル履きは、通りの角を一つか、二つ曲がったところで、目の前の光景と同じように、草履履きのナズナをサンダル履きの母親は捕まえていた事だろう。

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この場面は、ドラマと同じ動作とカット割です。
ナズナが、其の場を離れたくない嫌がる猫みたくて、とても可愛いですね。

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アニメのラストで、出席の点呼を取る新学期初日の朝の教室に典道は登校していません。
以前から典道に好意を抱いていたナズナと、思い出の写真に写るナズナを眺めていた典道は、『ビューティフル・ドリーマー』の様に異世界で二人が一緒の可能性を知って、告白し、相思相愛を確めたのなら、夏休み中の何時にナズナは引越したのか分りませんが、典道は引越しの日にナズナを見送りに行っていたでしょう。

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そして、典道は残された夏休みの間に引越し先へ訪ねて行って、ナズナと会っていたでしょう。
ナズナのいない新学期の初日、大人びたナズナに感化されてセンチメンタルなエスケープをしたのかも知れませんね。

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