コミック原作でアニメとテレビドラマになった『クズの本懐』の『安楽岡花火/やすらおか はなび』の願いを3Dのぞみ札にしました。
原画のイラストのままにレリーフを彩色しますと、事を終えた後の空っぽさに嘆く憂いさよりも、無理遣り事を強要されて汚された自身を悲しむ姿に見えてしまうので、配色と塗りを完全に変えてみました。
共学普通高校二年生の安楽岡花火の何処がタイトルのクズなのかというと、「お兄ちゃん」と呼ぶ大好きな男性に告白できない勇気の無さと欲求不満を、花火と同様に「好きな女性を自分のモノにできていない」同級生男子とルールを決めて付き合う、肉体関係に求めてしまうところなのです。
そのルールとは、相手を「好きな人の代わり」と思って、性的欲求のキス、ハグ、それ以上の肉体関係も、お互いに満たし合うという、リアル3Dバーチャルセックスの関係になる為の『お互いを好きにならないこと』、『どちらかの恋が、もし成就したら関係は終わり』、『お互いの身体的欲求は、どんな時でも受け入れる事』の三つです。
ですが、『興味のない人から向けられる好意ほど、気持ちの悪いものってないでしょう?』といって、告って来た男子をフルくらいなので、バーチャル相手の男子は誰でもよいというワケではないのです。
互いに代金を支払わなくてもいい、都合のよい援助(欲求不満の捌け口)交際相手みたいな関係です。
花火曰く、「1人が寂しいなら寄り添ったっていいじゃないか。遂げてみせるよ、クズの本懐」だそうです。
好きな女子に告くれないが、彼女の近くの席のそれなりに可愛い女子と親しくして、興味を惹こうとしたり、ヤキモチを焼かせそうとしたりするのと似ているけれど、方向性が全く違います。
全然、純粋な愛じゃなくて、純粋な性欲です。
「好きな人を占有して、好きな人に抱かれていたい」が本懐で、ストーカーになっていないのが不思議なくらいです。
Girls-Loveも経験してしまいます。
本懐とは本望。
望みや願いを遂げる事が目的となる言葉です。
「クズの本懐」では「報われない願い(想い)」を叶える事が目的になりますが、花火の本懐は残念ながら……です。
男に抱かれて喘ぎながらも、恋焦がれている違う男に抱かれていると想う……、これは「女は海~♪」ですね。
まあ、男も「……だったら」と思うのですが、流石に喘がせている女に好きな女を被せるイマジネーションは出来ない。
成績優秀な優等生だけど、素直になれる前向きで家庭的な性格の憂いを秘める容姿端麗な美少女が、傷心な過去や現実に囚われて苦しんでいるのなら、救い出して寄り添って幸せにさせてあげたいと思っていた、高校生の頃の純な自分は遥か遠い過去になってしまいました。。