『私の嘘は……、憧れの君を連れて来てくれました』と、遣って来た主人公のピアニストをピアニカを奏でながら横目で見て、更に『顔を上げて私を見て』と望む、アニメ『四月は君の嘘』のヒロイン宮園かをりを3D絵馬/のぞみ札にしました。
以前に彫り込みとペイントの練習で製作した『四月は君の嘘/その嘘は君を連れて来てくれました/宮園かをり』と同じ構図ですが、新たに手に入れたレザークラフト用の極細カッターとフィギュアの瞳をペイントする極細筆のアイフィニッシャーに、粗さ#600のダイヤモンドの三角と四角を使って、より緻密に仕上げてみました。
五歳の時に主人公のピアノ演奏を聴いた宮園かをりは、習っていたピアノを止めて一緒に演奏して貰う為にバイオリンを始めます。
自分が弾くバイオリンの伴奏を望む願いは、中学三年生になって漸く個性溢れる協奏となって叶いますが、既に彼はピアニストとしてのアイデンティティーを喪失していて、彼女は不治の病を患っていました。
彼の願いと自分の望みの為に命を削りながら足掻いた彼女。
「顔を上げて私を見て。私の中に君がいるよ。私を一人にしないで!」
彼女の為に感情豊かなピアニストになろうと励まされながら足掻く彼。
「僕の運命は、満開の桜の下で女の子に出逢った時から変わり始めていた」
「君が好きです! いっぱいいっぱい、ゴメンね。ありがとう」
「待って、行かないでくれ。行かないで……、僕を置いて行かないでくれ!」
一年に満たない二人の必死な足掻きは、ラストに強烈なインパクトを残します。
PS:
生きる事に、生活する事に、愛する事に、励ましを貰いました。
いつも妻は、「猫背にならないで!」「背筋を伸ばして、胸を張って!」「顎を引きなさい!」「もっと痩せろ!」と、私を叱ります。