遥乃陽 blog

創作と改造のプライベートな趣味の世界 『遥乃陽 blog』の他に『遥乃陽 diary 』と『遥乃陽 novels 』も有ります

遣りたい事がたくさん! いつもバイオリズムとモチベーション次第。

のぞみ札『特別にさせて下さい/横前久美子』の製作と奉納

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アニメ『響け♪ ユーフォニアム』のヒロイン、北宇治高校1年生、吹奏楽部ユーフォニアム担当の女子です。

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頑張ったのは、一生に一度の……、たった一度の為じゃない!
人生で其の時は一度切りだけど、イベントは何度でも訪れる。
だから、その全てにベストを尽くせて、何度も、何度も、特別に成りたい……。

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『何度も、何度も、特別にさせて下さい!』

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思い詰めて「上手くなりたい、上手くなりたい」と泪目で走り、そして、欄干越しにポロポロと涙を零しながら「上手くなりたいー!」って叫んだ宵闇迫る宇治橋で、彼女の音色への意識は変わった。

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特に拘りも無くセーラー服に憧れて入学した北宇治高校で、とてもヘタだと知った吹奏楽部に入部して中学校の時と同じユーフォニアムを担当する。

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周囲に合わせて流され易い性格だが、思った冷めた事を直ぐに口に出してしまう癖が有る。
自発的な勇気も無いのに出てしまう、無感覚な冷めた言葉は、周囲に一、二歩の距離を置かされるが、しょぼい彼女は気付いていない。
そんな鈍感で、虐めの対象になりそうにも思える彼女が京都府大会への選抜メンバーでの練習中に、屈辱と疎外を感じてしまう。
其の日の帰り道、彼女は宇治橋で泣き叫んだ。
(悔しい……)
彼女は自分の甘さに気付く。

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のぞみ札の絵柄は、北宇治高校吹奏楽部がコンクール京都府大会で金賞を受賞して関西大会への出場を決め、更に全国大会出場を目指し、夏休みの教室で練習する彼女です。

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宇治橋から僅か2週間後、もうネガティブに迷わず、ポジティブにソリストを目指します。

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可愛さが有って少し綺麗な女の子が、ネガティブだと『野ブタ。をプロデュース』みたくなっちゃいますが、ポジティブだと抱き締めたいヒロインになりますね。

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一時帰国で日本に移動した翌日の、2017年12月30日の昼過ぎに湯涌稲荷神社へ奉納しました。

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積雪の神社境内ののぞみ札掛けには、湯涌ぼんぼり祭り2018年の御焚き上げの祈願へ、既に多くののぞみ札が掛けられていました。

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奉納後は、湯涌バスターミナル前の貴船商店さんで展示されています。

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PS1:
愛好会でも、同好会でもなく、学校が正式認定した部として活動するなら、常に高みを目指すべきだと思うのです。
部活の予算を与えられ、部の維持と活動に必要な支出を行う。
ならば、毎年予算を確保できるように努力して結果を残すべきでしょう。
個人、個人の目標は無く、レクリエーションの様な部活で結果を出せず、毎年レベルが下がり続けるなら、予算は減額、部員の減少、廃部に至るは必然かな。

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PS2:
彼女がヒロインのアニメ『響け♪ ユーフォニアム』を毎回観て思っていたのは、いつから吹奏楽部は女子部に見えるくらいに女生徒ばかりになったのだろう? と考えるのでした。
私が覚えてるブラスバンドは、木管が女子が多く、金管は男子ばかりだったような……。

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PS3:
とあるアニメ評論家が『響け♪ ユーフォニアム』を、「西洋人の目には児童ポルノに映る」として「女子高生が、男性器の代わりに吹奏楽器と絡んでいる」と評したそうです。
続けて、
「こういうのが、西洋人の目には児童ポルノと映ってしまう」
「だから、恥ずかしいという事ではなく、日本のオタクカルチャーは児童ポルノと同じ進化環境で進化してしまったという事」
「それにしても、男根の代わりにデッカイ吹奏楽器と絡むこの構図は、一体どうなの?」
だ、そうです……。
更に、
「ギターは手で触れて終わりだけど、吹奏楽器だとお口で咥えるでしょ」
「制作会社の京都アニメーションは、意図を露骨に狙ってますね」
と綴っている。
男女絡みや妹要素などの卑猥系(百合っぽいのは有る)が殆ど無い、熱血成長青春ストーリーと作図描写なのに、何処に楽器を異性に例え、オーラルテクニックが有るのだろうかと考えて見直してしまった。
これは、アニメ評論家が異性と吹奏楽器部に、何かしらのコンプレックを持っているのだろう。
だとしたら、「全ての吹奏楽を嗜む女子は、批評の様に意図的なのか?」と、錯覚させそうにするのが目的かも知れない。
悲しい評価だ。

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のぞみ札『特別にさせて下さい/横前久美子』完成時点での製作中のぞみ札リスト
白色サーフェイス済み:
『心が叫びたがっているんだ/成瀬順』
『聲の形/西宮硝子』
『クズの本懐/安楽岡花火』
『花咲くいろは/四十万緒花』
『花咲くいろは/鶴来民子』

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のぞみ札『逢えば分かる/宮水三葉』の製作と奉納

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3Dのぞみ札『逢えば分かる/宮水三葉』を製作して湯涌稲荷神社へ奉納しました。
落下する流星を畏れ崇めて神楽を舞う三葉の巫女姿を絵柄にしました。

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山奥の湖の畔のサイレントヒルの町か、アウターリミッツの霧の町のような閑散とした田舎にしては、神楽を舞う立派な舞台と祭り日に石畳の参道にずらりと屋台が並ぶほどの不釣合いな神社の神官の娘が宮水三葉です。

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彼女は夢の中で平行する異世界人と入れ替わり、新たな分岐点を創り出して行くf:id:shannon-wakky:20171224043701j:plain

メテオストライクで町は蒸発して失われたのですが、住民達はキョンのような異世界人タキの御蔭で避難して救われました。

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しかし、三葉は世界が分岐した事も、自分を救ってくれた愛するタキの事も、名前すら記憶が失われてしまいます。

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それでも、誰かを強く好きになった想いは留まり、『逢えば必ず分かる』と、駅の向かいのホームや路地裏の窓に廻り会う誰かを探し求め続けて、遂に電車の車窓越しにの出逢いに互いを認めます。

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そして、直ぐに下車した駅の近くの階段下に彼を見付け、擦れ違い様に彼から声を掛けられます。
『何処かで君と会った事が……』、『私も……』、『君の名は?』と。

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メテオストライクの後、記憶の奥底の心が震える予感に三葉は願い続けていました。
『逢えば絶対、直ぐに分かる! ずっと探している誰かに、廻り会わせて下さい』
その想いは、とうとう叶えられたのでした。

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奉納は、第七回湯涌ぼんぼり祭りの前日の10月7日(土)に協賛ぼんぼりの名前を確認しながら行いました。

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アニメ画の配色のままにペイントしたところ、妻から『襟が汚れで黄ばんでいるみたいで、汚らしい』と指摘されたので、奉納では白色に塗り直しています。

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のぞみ札掛けには、多くの願いが奉納されていて多くの力作が有りました。

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小さな女の子の神様に御願いします。
『どうか、アニメ発祥の伝統の祭りとして、毎年開催されますように』
 

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『アニメ聖地の湯涌温泉/湯乃鷺温泉が末永く栄えますように』
 

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そして、奉納後は湯涌温泉のバス停前の商店内で、以前のと合わせて合計12体の3Dのぞみ札が展示されています。

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PS1:『ずっと探している誰かに、廻り会わせて下さい』
通常と逆の左始まりの縦書きで書いていたのぞみ札の願い事は、願い文を短くして書き直しました。

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PS2:
『湯乃鷺温泉』のバス停をリフレッシュして欲しいな。

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PS3:
のぞみ札『逢えば分かる/宮水三葉』完成時点での製作中のぞみ札リスト
塗装中:

『響け♪ ユーフォニアム/横前久美子』
白色サーフェイス済み:

『心が叫びたがっているんだ/成瀬順』

『聲の形/西宮硝子』

『クズの本懐/安楽岡花火』
彫り込み中:

『花咲くいろは/四十万緒花』

『花咲くいろは/鶴来民子』

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樹木模型の製作(竹のミニチュア 1/35を作ってみた)

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製作目的は、1/35スケールのアジア地域設定のジオラマに違和感無く使える竹のミニチュア。
見た目は、樹高16mほどの孟宗竹か、真竹のように感じられるように製作する事。
使用材料は、日常的に入手可能で安価な事。
所要時間は、ちまちまと没頭して2週間くらいで完成する事。

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竹の葉(笹の葉)の製作:
笹の葉の材料は、2枚重ねのテッシュペーパー。
4回折り畳んで、ズレたり、捲れたりしないようにクリップで挟み、固定します。
笹の葉の形に切り抜くには、半丸刃と曲面刃の彫刻刀が必要で、これだけはクラフトアートのショップで購入しなければなりません。

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f:id:shannon-wakky:20171220040852j:plain葉の茎に近い巾の広い部分は、小さな半丸刃を使います。
葉の側面から先端へは曲面刃を、片側ずつ笹の形に切断します。

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用いる彫刻刀の刃は、1/35スケールの笹らしくなる形と大きさの曲面刃を選びます。
(手持ちの曲面刃は曲がりが小さかったので、グラインダーとダイヤモンドヤスリで刃を落とし、大きな曲がりの刃に削り直しています。……特注で彫刻刀を製作してくれる方を探そうと思っています)

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形にする切断は、切断残りが無いように確実に繋げて切断します。
ほんの僅かでも切断残りが有ると、綺麗な形に切り抜けず、重なったペーパーも解れなくて1枚、1枚の葉に分けるのが難しくなります。

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ピンセットや楊枝でチマチマと重なったままの笹葉を大体解したら、シャバシャバに薄めた笹葉色の塗料に浸して染めるように着色します。

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着色後は速やかに余分な液を吸い取りながら乾燥させます。
乾いてベト付かなくなると笹葉は完成して、枝先へ接着できる状態になります。

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枝の製作:
竹の枝は細くて撓るので、皮膜を剥いだ電子機器のケーブルのメッシュチューブに使われている極細鋼線を用います。

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メッシュチューブは電子信号を送る細いリード線の束を保護していて、折り曲げを繰り返しても断線しない強度が有ります。
直径は0.1です。

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最初は適当に束ねて枝振りを作ります。
この適当の本数は、竹の枝は二又に分かれていますので、4の倍数にします。

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竹は針葉樹の様に下から上は枝振りと長さが小さくなっています。
長さと大きさは、最初に製作が完了した枝から、その大きさが1本の竹全体の枝振りの何処の位置になるのかイメージして、残りの枝の大きさを作って行きます。

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鋼線を紙縒り向きは全て同じにしていた方が、バラけずに作業がし易いです。
枝は曲がりを付けずに直線にします。
実際の枝分かれの二又は鋭角ですが、枝振り作りと笹葉の接着と色塗りが済むまで、二又は広げて笹葉同士が触れ合わないようにします。

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枝振りの形ができると、枝振りの崩れと着色の下地として木工ボンドを塗ります。
木工ボンドは薄めずに使います。
枝の先端長さの調整は、まだ行いません。

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薄く塗れれば良いのですが、木工ボンドを水で薄めると各枝に数珠繋ぎの玉ができて不自然な感じになるから、木工ボンドを水で薄めるのはNGです。

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皮膜的に塗った木工ボンドが乾いたら、全体を竹の幹と同色か、少し暗くし、笹葉も同色にします。
でも、この配色は秋以後で、筍が生長する春から夏は反対の配色で、若竹色の幹、明るい緑の枝、新緑の笹葉色になります。
実際の竹は、枝分かれする手前側が黄ばんだように変色していて、それらしく色分けします。

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塗料が乾いたら、笹葉を1枚ずつ、枝の先端に着けていきます。
笹葉の後ろ端に木工ボンドをチョンと着けて、位置と向きと角度を調整しながら接着します。
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塗料が乾いたら、笹葉を1枚ずつ、枝の先端に着けていきます。
笹葉の後ろ端に木工ボンドをチョンと着けて、位置と向きと角度を調整しながら接着します。

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笹葉は2枚組、3枚組、4枚組、5枚組などが竹の葉の基本の形で、その組合せの全てが1本の竹に有ります。
なので、実物や写真などを参考に、竹らしく見えるように配置して行きます。

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後に長さを調整しなければならない先端の枝部にも笹葉を着けます。

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笹葉を着け終わると、笹葉を1枚ずつ、染み込ますように着色仕上げをします。
長さを調整すべき枝は、調整ポイントから切断します。

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切断した先端へは笹葉を着けて着色し、竹らしさを整えます。
切断した先端は、枝分かれしかけた様に枝へ位置と向きを考慮して着けます。

 

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枝分かれしかけの接着した部分を隠すように笹葉を着けます。
そして、枝分かれを鋭角に整えながら、全体を竹の枝房に見える様に纏めます。
これで、枝は完成です。
同様な作業を行って、幹にセットする全ての枝を作ります。

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一つの枝に着ける笹葉の数は実際の数より遥かに少ないですが、数を増やして密度を上げると竹のイメージを損ねてしまいます。
他の樹木と違う、竹らしい独特の風に撓る姿と、騒めき揺れる笹葉が、リアルっぽいイメージになるような量で良いのです。

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幹の製作:
幹の材料は本物の竹です。
それは、おでんや唐揚げのテイクアウトや花見団子などに刺さっている竹串で、太さと長さ違いの2種類を木工ボンドで接合して使っています。

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風と笹の葉の重みで撓る幹の曲がりは、接合前にハンドパワーで、それらしく撓らせておきます。
太いのだけでは長さが足りないので、三分の二ほどの長さにした細いのを継ぎ足します。

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木工ボンドが乾いて接合したら、ヤスリとサンドペーパーで段差を無くしながら、幹の太い部分から先端へと滑らかに細くなるように整えます。
(接合部分が連続した揺れや衝撃で剥がれ易いですから、慎重に作業をします)

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幹の太さが滑らかに変化する調整削りの次は、節の位置の印記入です。
ジオラマのベースへ差し込む10mmの位置から、5mm、7mm、10mm~の間隔で印を付けます。
根元側は節の間隔が短くて、通常は2節から3節で節の間隔が固定しています。
他の間隔パターンは、5m、6m、8m、10mとか、5m、7m、9m、11mです。

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竹の幹は節の部分が太くなり、枝は節の上縁から伸びて行きます。
この節の表現は、電気コードや弱電ケーブルから取り出した銅線や鋼線を使います。

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銅線や鋼線の太さは、Φ0.3とΦ0.2で、幹が太い根元から中間過ぎまでをΦ0.3を巻き、そこから先端近くまでΦ0.2を巻きます。

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銅線や鋼線を幹の下部、中間、先端と各8~10巻きでのコイル状にしてから外し、ニッパーで裁断すると節にするリングが作れます。

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このリングを節間隔の印の位置に嵌めて、速乾木工ボンドで仮止めします。
同様の作業を残り全部の印位置にリングを嵌めて行って固定します。

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リングの巻きの重なりは、余分な重なり部分を切断除去します。
銅線や鋼線が重なるどころか、隙間が生じたのは、そのままにします。
隙間の場所へは枝を植えますので、支障は無いです。

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木工ボンドが乾いてリングを固定した幹に、更に木工ボンドを上から指で伸ばして塗り付け、覆って行きます。
木工ボンドを塗る事で節と幹は滑らかに繋がって、竹らしく見えます。
乾燥後にリングの浮きが大きいと思えるのなら、更に木工ボンドを重ね塗りします。

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乾燥後に節の状態が納得できる様になっていれば、竹の幹色に塗装します。
節は少し濃い緑色を適当な巾で塗って色分けしますが、境目は曖昧にしています。

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色塗りの次は、枝を挿す孔を開けて幹の製作工程は終わりです。
枝を挿す基本孔の大きさは、Φ0.8です。

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節の直ぐ上位置で、反対側へ貫通させます。
竹は節から枝を伸ばすので、節位置以外では孔を開けません。
挿し込む枝の太さによって、個別に孔の角度を変えたり、Φ1.0~Φ1.5と孔を大きくしたりします。

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作り終えた枝房の大きさによって挿し込む孔位置を決め、仮差しにて全体のバランスを修正します。
そして、納得するバランスの孔位置へ木工ボンドで枝房を固定します。

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枝房を全て挿し込み固定した後は、作業中に地肌が露出した部分の塗装修復と枝や笹葉の曲がりを修正して枝振りのバランスを整えたら、竹薮や竹林の地面に模した発砲スチロール材のベースに挿して固定すれば、ミニチュアの竹の創作は完成です。

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製作モデルは11月初旬の配色です、
地面に落ちた笹葉の色は退色しかけています。
12月になると落葉は全体が灰褐色になります。

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脇の植えた低木は、最初に葉の形と葉群れのイメージ確認に試し作りした竹の枝ですが、広がりの形を変えて竹林でよく見掛ける榊に模しました。
紙の幣(ゆさ)や木綿(ゆう)を付けて玉串(たまぐし)として神前へ供えて神霊を依らせる榊は、常緑樹で落葉はしません。
境界や結界を示す木でもあり、サカキは『境界内を守って栄えさせる』の意味だそうです。

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樹木模型の製作(1/35ミニチュアスケール ディオラマ用)

陸上モノの情景(ディオラマ)製作のレイアウトに配置したいのだけど、手頃な価格でリアルな市販品は無く、自主製作するは面倒なプロセスで、しかも望み通りのイメージになるのか、不安で躊躇ってしまう樹木のミニチュアを、敢えて作ってみました。

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1/35スケール相当のミニチュア樹木を自作する目的は、モノクロ画像でも木の葉を一枚づつ識別できて、枝振りと葉の形や大きさから木の種類をイメージ出来るモノで、しかも、葉数の多少と色付きから季節感も表現したいとの思惑からです。

そして、得た製作経験と自信で、新たなディオラマの表現を豊かにしたい為です。

(自分の内なる可能性の領域開発みたいな)

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主材料は廃品の電線コードとティッシュペーパーだけです。

接着は、木工ボンドと瞬間接着剤を使用しています。

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作例の樹木は、中高木のヨーロッパカエデ系と高木のケヤキ、それと、車輌のカモフラージュ用に伐採した想定のヨーロッパカエデ系とクスノキの枝です。

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最初に枝と幹になる銅線を、廃材の電線コードやリード線から抜き出します。

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細い電線でも皮膜を引き除いて銅線を剥き出しするワイヤーストリッパーが有れば、作業は速くて楽に出来ますし、銅線の断線を防ぐ確立も高いです。

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ヨーロッパカエデは、主枝から二又に五回は分かれて葉枝に至ります。

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葉枝は銅線1本で先端に葉を付けますから、五回の枝分かれだと銅線が32本必要で、それを半分ずつの本数で枝分かれさせながら紙縒って行きます。

枝らしい形にするポイントは、枝分かれの位置、枝が分かれる上下左右の角度、曲がりや撓り具合です。

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葉枝にする銅線の太さは0.1mmが、それらしくなります。

0.1mm以下の太さだと、柔らか過ぎて位置が安定しませんし、強度も足りないので捩ったり、切れたりし易いです。

太くなると葉と葉枝の大きさが、全然マッチしません。

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樹木としてのヨーロッパカエデの幹は主枝を2~4本を合わせた太さぐらいが、樹高に変化を持たせながら枝振りを広げる事ができます。

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全ての枝を紙縒り終えて、枝振りの形も整え済ませたなら、銅線の解れ防止と捻りを目立たなくする為に枝全体に木工ボンドを塗ります。

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木工ボンドが乾いたなら、サーフェイススプレーを噴き付けて、着色し易くなるようにします。

着色の下地処理には、ホワイトか、グレーのサーフェイススプレーを噴きます。

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葉枝と主枝と幹は、実際の樹木同様に色を違わせて塗ります。

着色は、葉の色もそうですが、幹や枝の色を敢えて明るい色にします。

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屋外の樹木は離れて縮小した感じで見ると、葉も、枝も、幹も、濃い色に見えます。

その見た目通りの色で塗ると、作品全体が暗い感じになってしまいます。

なので、間近で見る樹木の陽に照らされる部分の明るい色を塗らなくては、自分自身が縮小した作品に入り込んだ目線の色にはなりません。

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なので、プラモの塗装は、組み立て説明書やプラモ雑誌の指定色と同じ発色にはしません。

いずれも太陽の光に照らされた発色に調合し直します。

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こうすると、指定色が照らされるよりも更に明るく発色して、色は閉じたり、篭ったりせずに、縮小サイズの作品が明るく主張してくれます。

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色付けは、プラカラー(作例はエナメル系を使用)を用いています。

塗装の仕上げは、接着の定着と保護膜を兼ねて、艶消し透明サーフェイスをスプレーして落ち着かせています。

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高木に成長するケヤキとクスノキは、幹から枝が2~4本に分かれた後、必ず2本に分かれる様は同じですが、上方に広がる枝の角度、枝の横方向への広がり、枝の曲がり、葉の群れ具合が異なり、視覚ではっきりと見分けができます。

また表皮の模様も全く違います。

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作例のケヤキは、幹や根の表面処理が滑らか過ぎなので、実際のケヤキ表皮のようなザラ付きに修正するつもりです。

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作例では、太さ0.2mmの銅線を紙縒った幹と主枝に、0.1mmの銅線で作った枝を捻り込んで繋いでいます。

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葉の製作は、最初に1枚のティッシュペーパーを折り畳んでから、ズレないようにクリップで挟んで固定します。

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そして、MO盤やCD盤などの硬いプラスチック板を俎板にして、彫刻刃で葉の形を切り抜きます。

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葉の大きさは、縮小スケールに合わせたサイズの形を適当に、それらしくしています。

ヨーロッパカエデの葉はカナディアンカエデの葉の形を模して、それをスケールダウンした大きさでV形刃と平刃で形に刺し切り抜きます。

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切り抜いた葉は重ねた枚数がくっ付いていますが、指で摘まんで軽く揉み砕くとバラケます。

切り抜き不良は繋がってバラケないので、切り抜きは、切り繋ぎモレが無いようにしなければなりません。f:id:shannon-wakky:20160918195608j:plain

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普通の木の葉は丸刃で形に切り抜き、刃の切り繋ぎの重ね調整で、木の葉の大きさを変えます。f:id:shannon-wakky:20160918195627j:plain

丸刃のRの大きさやV刃の開き角度が、いろいろと有れば、葉の形や大きさがバラエティーになります。

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切り抜いた葉は纏めて、シンナーで薄めた塗料に浸して着色します。

薄め過ぎると白っぽくなったり、染まりきらない葉が有ったりしますし、濃過ぎると、乾燥で葉が塊りでくっ付いて剥がせなくなりますから、シンナーの量と薄め加減は慎重にします。

染色した葉は、乾いてから出来るだけ1枚ずつに剥がします。

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染色と剥がしが面倒ならば、ティッシュペーパーではなくて、緑色系の花紙を使います。
花紙は、誕生会などのイベントで飾り付けのフサッとしたペーパーフラワーを作る極薄の色紙です。

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この緑色系の花紙を折り畳んで、同様に丸刃の彫刻刀で木の葉の形に切り抜きます。

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ティッシュペーパーを用いるよりも、くっ付きが弱くてバラバラにし易いです。

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染色した葉が乾いて、出来るだけ1枚づつに剥がしたら、ヨーロッパカエデの葉枝の先端に、チョンと木工ボンドを楊枝で着けて、葉1枚をピンセットで摘まんで置くように接着して行きます。
葉を着けた後は、横から葉枝と葉を一緒にピンセットで摘まんで接着を補完します。
葉枝を1本ずつ行うチマチマと苛付くウジウジとした作業ですが、着ける箇所は有限ですし、いつかは終了します。
完成後を想像しながら、自分を見詰め直す時間として頑張ります。
一気にしようとはせずに、暇な時に思い出したように行うのが完了への早道です。

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ケヤキやクスノキの木の葉の接着は、モシャッと重ね合わさるようにした葉枝に、濃い目に薄めた木工ボンドを筆で塗り付けてから、木の葉をバサバサっと素早く振り掛けた後、葉枝の間に楊枝で木の葉を押し込みます。

それから、逆さまにして接着しない木の葉を振り落とします。

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作例のケヤキは葉枝が多いので、部分的に分けて木の葉を着けて行っています。

全体を着け終わると、葉が着いていなかったり、葉着きが少なかったりする葉枝を捜して、葉の付きを補完します。

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花紙を切り抜いて作った木の葉は、樹木の葉として明るい緑色や薄い緑色ですから、新緑の設定以外や幹枝や情景の色合いイメージにミスマッチかも知れません。

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なので、枝に接着した後は少し溶剤で薄めたイメージカラーの塗料で着色して、自分の情景にマッチする色合いにして行きます。

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作例のヨーロッパカエデとケヤキは、中部ヨーロッパの五月初旬の葉付き状態と色目を想定していますが、ヨーロッパカエデは葉枝が少なくて葉付きが足りないので、葉枝を増やして葉の植え着き修正を行っている最中です。

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五月初めの葉の茂り状態(カエデ科)です。

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八月中旬の葉の茂り状態(カエデ科)です。

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 左からケヤキの五月初旬、七月下旬、九月中旬の葉の茂り状態です。

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太い中央葉脈から折り目が付いた様に見える葉は、冬でも落葉しない照葉樹に多い堅くて厚い、そして、表面が光沢で裏面に艶が無い、椿、金木犀、椎、榊、ドングリなどの木の葉です。
それらの木の葉は中央に軽く折り目や筋を付けて、枝振りや葉の茂り、幹と枝と葉の色調で固有表現をすれば、より精緻な感じになるでしょう。
でも、樟の様に少し薄めで軟らかい葉には、折り目を付けない方が、それらしくなると感じています。

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 根元周りの地面のベースは、軽量紙粘土を薄い板状にしたモノで、指で伸ばしただけの不均一な厚みと乾燥での反りやウネリが、それっぽい自然さにしてくれています。

ベース色は筆塗りで、鑢で乾燥させた紙粘土を削って作った屑粉を塗料に混ぜて塗り付け、黄色っぽい砂地の細かいザラツキを表現しています。

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その上に水で薄めた木工ボンドを塗り、胡桃内の仕切り膜の微細片や茹で落花生の殻を潰して粉状にしたモノをマブシ掛け、更に枯れた観葉植物の微細な木片や落ち葉を置いて接着します。

そして、仕上げは定着を兼ねて、艶消し透明サーフェイスをスプレーしてベースと樹木全体を保護します。

尚、ベースの裏には磨耗を防ぐのと設置面の平面を保つ為に、0.5mm厚のプラ板を木工ボンドで貼り付けています。

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林や道路の際、それに庭先に植わるヨーロッパカエデのベースには、微細片にした茶色の胡桃内の仕切り膜と枯葉を疎らに配して陽当たりの良さそうな感じにします。

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日光が遮られる林の中のケヤキ下は、日陰で乾燥した枯葉溜り具合を多目の落花生の殻粉で模してから、新緑の落ち葉も疎らに配します。

草の茂りは、鉄道模型のレイアウトに使う草原マット(若草)を小さく千切って貼り付けています。

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ミニチュア樹木の製作は面倒で繊細な作業が多くて、モチベーションを失い勝ちになりますが、完成へ至るは作品のイメージ作りが大切です。

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例えば、

葉枝を戦がす心地よい風を感じて、風音や葉擦れを聞きたいな。

茂る葉群れからの木漏れ陽は、眩しくて暖かいだろうな。

五月の草木と土の臭いを嗅いでみたいし、鮮やかな色も見たいな。

葉陰での飲食しながらの語らいや読書は気持ち良いよな。

草の上や根元に寝て見上げる息吹く枝と新緑の葉は綺麗だろうな?

葉や枝から虫が落ちて来ないかな?

樹液で幹がベタついていないかな?

落ち葉溜りの中や枯れ枝の下は温かいから、虫だらけだろうな?

何処まで登れるかな?

枝は折れ易いかな?

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どのカモフラージュ柄がマッチするかな?

草地や枯葉溜まりを踏んだり、銃を置いたりすると、凹ませて重みを表現しないといけないな?

自分は此処で戦って、死に場所にできるだろうか?

などなど、

イマジネーションしながら作り続けられるのなら、必ず自分のイメージに近い、納得出来る作品が出来上がると信じています。

それに、納得出来ていなくても、出来るまで何度でも、修正して作り直せば良いだけの事です。

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のぞみ札七体を湯涌稲荷神社へ奉納しました(第6回湯涌ぼんぼり祭り)

七月の一時帰国で、仕事仲間に依頼された三体ののぞみ札と、手彫り後にペイントして仕上げた四体の3Dのぞみ札を、湯涌稲荷神社へ奉納しました。

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仕事仲間のペルー人のセニョール・ホセ、アメリカ人のミス・キキ、中国人のミス・ココに依頼された三体は納めて御焚き上げされます。

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そして、3Dのぞみ札の四体は納めた後、湯涌温泉バス停前の貴船商店内に掛けられます。

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これで貴船商店内に掛けられる3Dのぞみ札は、11体になりました。

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仕事仲間から依頼されたのぞみ札には、それぞれが好きなアニメのキャラを顔と容姿を本人達に似せてイラストをペイントし、願いをスペイン語、英語、中国語で書いています。

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四体の3Dのぞみ札には、感動したアニメのヒロインを立体化しました。

書き添えた願いは、それぞれのヒロインやアニメのストーリーに結ばせています。

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罵倒の言葉を自虐の問いにして救いを求めた、「バカなの? 雛月加代」の「児童虐待や育児放棄の犯罪が全て摘発されて、被害者の子供達が救済されますように」。

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不治の病と闘いながら憧れの人に想いと感謝を伝えたい、「届くかな 君が好きです ありがとう 宮園かをり」の「難病に悩み苦しむ全ての方々が、幸せ豊かな生涯でありますように」。

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不器用な自我を成長させようともがく、「ホビロンの自我 鶴来民子」の「感謝を知らないから、辛いんだ。甘えが有るから、苦しいんだ。自分しかないから、悲しいんだ。こんな私を救って下さい」。

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彼氏と自分を励まし、互いの成長を促す、「顔を上げて私を見て 宮園かをり」の「その嘘は、私の前に君を連れて来てくれました。願いが叶いますように」。

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今年の第六回湯涌ぼんぼり祭りの協賛ぼんぼりには、『遥乃陽』の名を入れさせていただきました。

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10月9日(日)の第六回湯涌ぼんぼり祭りが大盛況で成功するように願っています。

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のぞみ札 顔を上げて私を見て 宮園かをり

『私の嘘は……、憧れの君を連れて来てくれました』と、遣って来た主人公のピアニストをピアニカを奏でながら横目で見て、更に『顔を上げて私を見て』と望む、アニメ『四月は君の嘘』のヒロイン宮園かをりを3D絵馬/のぞみ札にしました。

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以前に彫り込みとペイントの練習で製作した『四月は君の嘘/その嘘は君を連れて来てくれました/宮園かをり』と同じ構図ですが、新たに手に入れたレザークラフト用の極細カッターとフィギュアの瞳をペイントする極細筆のアイフィニッシャーに、粗さ#600のダイヤモンドの三角と四角を使って、より緻密に仕上げてみました。

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五歳の時に主人公のピアノ演奏を聴いた宮園かをりは、習っていたピアノを止めて一緒に演奏して貰う為にバイオリンを始めます。

自分が弾くバイオリンの伴奏を望む願いは、中学三年生になって漸く個性溢れる協奏となって叶いますが、既に彼はピアニストとしてのアイデンティティーを喪失していて、彼女は不治の病を患っていました。

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彼の願いと自分の望みの為に命を削りながら足掻いた彼女。

「顔を上げて私を見て。私の中に君がいるよ。私を一人にしないで!」

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彼女の為に感情豊かなピアニストになろうと励まされながら足掻く彼。

「僕の運命は、満開の桜の下で女の子に出逢った時から変わり始めていた」

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「君が好きです! いっぱいいっぱい、ゴメンね。ありがとう」

「待って、行かないでくれ。行かないで……、僕を置いて行かないでくれ!」

一年に満たない二人の必死な足掻きは、ラストに強烈なインパクトを残します。

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PS:

生きる事に、生活する事に、愛する事に、励ましを貰いました。

いつも妻は、「猫背にならないで!」「背筋を伸ばして、胸を張って!」「顎を引きなさい!」「もっと痩せろ!」と、私を叱ります。

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のぞみ札 ホビロンの自我 鶴来民子

「花いろ」のヒロインの中で、リアルで女子高校生にいそうなキャラの「鶴来民子/みんち」をコミックの絵柄で3D絵馬/立体のぞみ札にしました。

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彼女は喜翆荘で住み込みの板前見習いとして働いている17歳の高校二年女子です。

4月5日生まれのおひつじ座で、血液型はB型。

身長160センチメートルのスッキリしたプロポーション。

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独立心が旺盛で負けず嫌いな彼女は、自分一人で真剣に考えて決断し、単独行動する真面目故えの一途な性格の持ち主です。

なので、周囲の人達への意思の伝達を疎かにしてしまうコミュニケーション不足が、自分勝手な判断だと誤解される事が多く、そして、黒髪ロングヘアー美顔美形容姿がS的クールでドライ系性格悪だと思われてしまいます。

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コミュニケーション不足の自己判断は、思い込みによって疎外感と妨害意識を抱き、その反発でストレートなヘイトワードを躊躇いも無く言い放ちます。

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ですが、そのヘイトワードを同年齢で同級生の同僚に指摘され、代わるヘイト語をノートに書き綴りながら一生懸命考えます。

多用していた「シネ」は、「本当(ホ)にびっくり(ビ)するほど論外(ロン)」を短縮した「ホビロン」と、「散々(サン)わめいて馴れ馴れ(ナ)しくて口(ク)だけ一人前のチビ(チ)」をもじった「サンナクチ」になりました。

(朝鮮の生き蛸ぶつ切り料理のサンナクチとは違います。……けっこう美味い!)

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仕事への姿勢は極めて真面目で、早朝からの仕込み手伝いや賄い飯作りに帰荘後の追い回し作業を全く苦にしていません。

給与の殆どは調理練習用の材料代に使い、空き時間や休日は板場を借りて実習をしています。

高校での勉学姿勢も真面目です。

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少しでも早く一人前の板前になりたいと願う彼女の余裕の無さは、ファションに疎くさせて同年代の男子に興味を無くし、告白してくる男子を悉くフリ続けます。

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そんな彼女は、厳しく指導してくれる23歳の兄貴格板前の宮岸徹に憧れ、献身的に恋焦がれています。

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だけど、恋に内気で言葉にも、態度にも現せない彼女の想いは、全然、彼に気付いてもらえません。

(僅かながら見せる態度で、もしかしてと察してくれてもと思うのですが、鈍い徹はクールな真面目系美人よりも、ミーハーで一生懸命な準可愛い系が気になるらしい)

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のぞみ札の願いは、「感謝を知らないから、辛いんだ。甘えが有るから、苦しいんだ。自分しかないから、悲しいんだ。こんな私を救って下さい」です。

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